アカウント毎の設定・メールサーバー・POP3/IMAP4(Ver6.14対応版)
受信メールサーバーの種類
 受信メールサーバーがPOP3サーバーかIMAP4サーバーか指定します。普通はPOP3です。



POP3風にメールをダウンロードするだけのモード
 IMAP4サーバーを対象として、プロトコルとしてはIMAP4を使うけども、あたかもPOP3であるかのごとく動作させるモードを指定します。
 IMAP4プロトコルというのは、本来、メールはサーバー上にのみ存在し、メールクライアント(秀丸メール)はサーバー上のメールをのぞき見する用のソフト、というような位置づけになるものです。しかし、この「POP3風」にした場合には、そういう概念は一切無視して、とにかくPOP3的に「メールはサーバーからダウンロードして、あとはクライアントまかせ」的な動作をします。
 このモードを選ぶ場合、例えば他のメールクライアントやWebブラウザを使ったメールアクセスを併用するとしたら、「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「受信したメールをサーバー上に残す」をONにしないと大変都合が悪いことになります。それについては最大限の注意をお願いします。


IMAP4的にフォルダやメールを同期させるモード
 このモードを選択すると、可能な限りIMAP4クライアントに近い動作をします。具体的には以下のような処理を行います。
  • 受信の動作として、POP3風の場合には、前回受信時と今回受信時を比較して、前回受信時にサーバー上に存在してなかったメールを受信するのであるけども、こちらのIMAP4的モードを選択した場合、前回と今回の差分という概念は無くなり、とにかく秀丸メール上に存在してないメールをすべて受信する、という動作をします。
  • 秀丸メール上でメールを削除したりゴミ箱に入れたりすると、そのメールは、次回受信時に、サーバー上から削除されます。「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「削除されたメールは次回受信時にサーバー上からも削除する」に相当する処理が必ずONになります。
  • メールの移動/コピーもサーバー上に反映させる」をONにすると、メールを移動/コピーした操作についても次回受信時にサーバー上に反映されます。
  • 受信時に、サーバー上のフォルダ一覧を秀丸メール上にも再現します。
  • 振り分けでどこかに移動するような指示がなされなかったメールについては、サーバー上のフォルダと同じフォルダに勝手に移動させる動作となります。
 メールの未読/既読のフラグについてはサーバーと同期させる機能はありません。
 その他、完全なIMAP4クライアントと比べると機能不足が多々あります。いずれ改良していきたいと思いますけども…


メールの移動/コピーもサーバー上に反映させる
 このオプションをONにすると、メールを移動/コピーしたこともサーバー上に反映させます。ここのオプションをONにすると、メールを移動/コピーした場合に、どのメールをどこに移動/コピーしたかを別途記憶するようになり、次回の受信時に、その記録された情報にしたがってメールの移動/コピーの処理をし、それからメールを受信する動作をします。
 移動/コピーされたメールは、サーバー上からもう一度ダウンロードされて、元のメールは削除されるような、いわゆるメールの置き換えのような動作が実行される形なります。そのとき、以前のメールの「未読/既読」の状態およびマークのON/OFF状態だけは可能な限り引き継ぎされます。他の情報(メモ内容や色指定、改変内容など)は破棄されるので、ご注意ください。
 受信時の自動振り分けによって移動したメールについては、その受信動作時にはサーバー上ではメールは移動しなくて、次回の受信時に移動/コピーされる動作となります。ちなみに振り分けによってコピーされたメールについてはサーバー側には反映されないです。(今のところ制限事項)


ゴミ箱用のフォルダ指定
 Deleteキーでメールをゴミ箱へ移動する時、普通だとアカウント直下にある「ゴミ箱」のフォルダにメールを移動する動作になります。ですが、ここのオプションをONにして、特定のフォルダをゴミ箱用として指定すると、Deleteキーでメールを移動する先の対象が、ここで指定したフォルダになります。


定期受信ON時にIDLEコマンドを使って新着メールを監視する
 IMAP4サーバーの場合で、いわゆる「IDLE」コマンドを使って新着メールを監視するかどうか指定します。ここのオプションをONにした上で、さらに定期受信でこのアカウントが定期受信の対象アカウントになってることも条件となります。
 ここのオプションをONにすると、メールサーバーからメールを受信する処理の最後にIDLEコマンドを発行して、秀丸メールはそのままメールサーバーとの通信を接続したままにします。そして、メールサーバーから何かデータが送信されてきたら、それは新着メールがメールサーバーに届いた合図であるということで、そのタイミングで定期受信を自動実行します。結果、定期受信の間隔を待たずに新着メールが随時確認出来る形になります。

 このオプションは、「全般的な設定・定期受信・アカウント毎の設定」の所にもあります。詳しくはそちらのヘルプを参照ください。




戻る