クリップボード系コマンド(Ver7.11対応版)
目次−
クリップボード系コマンド
クリップボード系のコマンドは標準的なWindowsアプリのコマンドのほかに、いくつかの便利なコマンドが追加されています。
- 選択開始
-
範囲選択を一般的なDOSのエディタのようにする場合に使います。このコマンドを実行すると、Shiftキーを押さえない状態でカーソル移動しても範囲選択されたままカーソルが移動します。
解除するにはEscキーを押してください。
- BOX選択開始
-
BOXでの範囲選択を開始します。BOX、つまり四角く範囲選択するには、まずこのコマンドを実行してからカーソルを移動してください。
範囲選択したあとで「切り抜き」や「コピー」ができます。切り抜いた内容を貼り付けすると自動的にBOX貼り付けになります。
フォントにプロポーショナルフォントを選んでいる場合、BOX範囲選択はできません。
参照:BOX範囲選択
- すべてを選択
-
すべてのテキストを選択します。
- コピー
-
選択した範囲をクリップボードにコピーします。範囲選択してない状態では実行できません。
一般的なWindowsアプリと同様に、Ctrl+Insでこのコマンドが実行されます。
- 引用付きコピー
-
行頭に引用記号をつけてクリップボードにコピーします。引用記号は[動作環境]-[編集]で指定します。一般的には「>」です。
引用記号はメールの返信などで使われることがあります。
- 貼り付け
-
クリップボードの内容を現在のカーソル位置に挿入します。Shift+Insでもこのコマンドを実行できます。
貼り付けたあとのカーソル位置は[動作環境]-[編集]で指定することができます。
- 引用付き貼り付け
-
クリップボードの内容に引用記号を付けて貼り付けします。
- 貼り付け+履歴戻し
-
貼り付けを実行してからクリップボード履歴をひとつ前に戻します。このコマンドは、「コピー」または「切り抜き」コマンドを連続して実行することとセットで利用することを想定しています。
例えば、あるファイルの中から必要とする各部分だけを別のファイルに移動させたい場合に、まず「切り抜き」コマンドを連続実行して最初に全部切り抜いてしまい、あとで「貼り付け+履歴戻し」コマンドを連続実行すればまとめて移動することができます。
[動作環境]-[編集]の「貼り付け後のカーソル位置」が「先頭のまま」の場合は、連続実行することでコピーした順番通りになります。「最後に移動」の場合は、連続実行すると順番が逆になるので注意が必要です。
実行後は、クリップボードの内容は、貼り付けた内容と同じになっています。クリップボード履歴の先頭にある内容とクリップボードの内容が食い違うことになるので注意してください。
- クリップボード履歴
-
クリップボードの履歴を表示します。このコマンドは、動作環境であらかじめ「秀丸エディタの常駐」と「クリップボードの履歴を取る」がONになってないと使えません。([動作環境]-[常駐機能])
クリップボード履歴
- BOX貼り付け
-
あらかじめBOX範囲選択で選択して切り抜きまたはコピーされた文字列を貼り付けるコマンドです。いちおうBOX範囲選択で選択してコピーした文字列は、普通に貼り付けすればBOX貼り付けになるのでこのコマンドは特に必要ありません。
- 切り抜き
-
選択した範囲を切り抜きます。切り抜いた内容はクリップボードに保存されます。Shift+Delでもこのコマンドを実行できます。
- 追加コピー
-
普通のコピーコマンドは、現在のクリップボードの内容を置き換えてしまいますが、追加コピーコマンドは、現在の内容に追加するように動作します。
複数の場所に散った文字列を一ヵ所にまとめたい場合などに便利です。
- 追加切り抜き
-
普通の切り抜きコマンドは、現在のクリップボードの内容を置き換えてしまいますが、追加切り抜きコマンドは、現在の内容に追加するように動作します。
複数の場所に散った文字列を一ヵ所にまとめたい場合などに便利です。
- 単語選択(全部)
-
カーソル位置の単語を全部(先頭から最後までを)選択します。カーソルは単語の先頭に移動します。
- 行の選択
-
カーソルの位置する所の物理行を範囲選択します。ここでいう行とは見た目上の1行分ではなく、直前の改行文字からその次の改行文字までの範囲を言います。行末の改行文字も含めて範囲選択します。
- 単語をコピー
-
カーソルの位置する所の単語をクリップボードにコピーします。連続して実行するとクリップボードに単語を追加してコピーします。
- 行をコピー
-
カーソルの位置する所の物理行をまとめてクリップボードにコピーします。ここでいう行とは見た目上の1行分ではなく、直前の改行文字からその次の改行文字までの範囲を言います。行末の改行文字も含めてコピーします。
- 強調行の範囲選択
-
現在のカーソル位置の関数(CまたはC++言語で言う所の関数)を選択します。関数の先頭から次の関数の前までを選択するので、関数と関数の間にある文も含めて選択されます。
1000行を越える関数は正しく選択されないことがあります。
- ...をコピー
-
カーソル位置がURLの上にあるとき、このコマンドを実行すると、URL全体をコピーします。
メールアドレスや、ファイル名と思わしき場所にあるときでも有効です。