grep(Ver8.31対応版)
目次動作環境検索− grep
ここの設定は、上級者向け設定をONにすると設定できます。
grepのダイアログボックス
 [検索]-[grepの実行]のダイアログボックスの種類を指定します。

普通タイプ
 フォルダ選択が一体になったダイアログです。
 普通タイプは、Windows 3.1タイプの共通ダイアログを利用していますが、Windows 98でWindows 3.1タイプの共通ダイアログを使用すると、ハングしてしまう可能性があるという問題があるため、問題が起きる場合は、新タイプを使用してください。

新タイプ
 フォルダ選択が別々になったダイアログです。
 「検索するフォルダ」の「...」のボタンを押すことによってフォルダ選択が現れます。

 新タイプの場合は、さらにフォルダ選択の種類を選ぶことができます。
 Windows Vista以降の場合は「Vista風」「エクスプローラ風」「旧式」の3つから選ぶことができます。
 Windows XP以下の場合は「エクスプローラ風」「旧式」のどちらかを選ぶことができます。

 grepダイアログの種類は、「tagsファイルの作成」にも影響します。
 tagsファイルの作成のダイアログの種類が変わります。

 新タイプの「フォルダ選択」の種類は、各種フォルダを参照するダイアログにも影響があります。
 (例えば[動作環境]-[環境]のマクロファイル用のフォルダの[参照]ボタンなど)
 ちなみに[動作環境]-[ファイル]には、各種ファイルを参照するダイアログにも影響がある設定があります。


前回のフォルダを使う
 grepダイアログボックスの「検索するフォルダ」の欄は、標準だと、今現在の秀丸エディタのカレントディレクトリがセットされます。ここのオプションをONにすると、前回のgrep実行時のフォルダがセットされます。
 特定のフォルダについてのgrep検索を頻繁に実行したい場合は、ここのオプションをONにしておくと、いちいちフォルダを履歴から選択しなくてもよくなります。
 ここのオプションをONにした場合は、grepダイアログボックスの「検索するフォルダ」の一覧の先頭に「(カレントディレクトリ)」が入ります。それを選択すると、現在の秀丸エディタのカレントディレクトリを対象としたgrepが実行出来ます。またはAlt+Spaceキーを押して出てるシステムメニューから「カレントディレクトリ」を選択することも出来ます。

grepの動作
隠しファイルを除外
この設定は「grepの実行」と「grepして置換」の両方に影響があります。
ファイルの属性が隠しファイルになっているものは検索しないようにします。

バイナリと思わしきファイルを除外
この設定は「grepの実行」と「grepして置換」の両方に影響があります。
ファイルの先頭1キロバイトを読み込んで、その中にNULL文字がトータル2バイト以上あるファイルを検索しないようにします。ただし、ファイルの先頭が「FF FE」または「FE FF」になってるUTF-16のファイル(いわゆるユニコードのファイル)はNULL文字を含んでいても除外しません。ファイルのオープンに失敗した場合や先頭1キロバイトの読み込みでエラーになったファイルも除外しません。

ここのオプションをONにすると、検索対象かどうか判定するために必ずファイルの先頭1キロバイトを読み込むため、検索速度は少し遅くなります。

指定した拡張子を除外
この設定は「grepの実行」と「grepして置換」の両方に影響があります。
指定した拡張子を検索しないようにします。
拡張子は「.」を書く必要はありません。
複数の拡張子を書く場合は、空白を空けて書いてください。

V8.20からの新仕様
秀丸エディタのV8.20から、除外するファイル名をワイルドカードを使って指定することが出来るようになりました。ワイルドカードはセミコロンで区切って複数指定することも出来ます。具体的には、「*.exe;*.dll」のように指定できます。
ワイルドカードを指定する場合、そのワイルドカードにマッチするかどうかの判定方法は、「拡張子を厳密にチェックする」をONにした時と同じロジックになります。例えば「*.exe」を指定した場合は「abc.exe」にはマッチしますが、「abc.exex」はマッチしない扱いとなります。
ワイルドカードの"*"や"?"を入れずに「abc.xyz」のような文字列を指定すると、それはワイルドカードじゃないて旧来の「拡張子のみの指定」をしたのと同じ扱いになります。ワイルドカード的な指定をする場合は、必ず"*"か"?"の文字を最低1文字入れてください。

「grepして置換」を実行する前に確認
「grepして置換」のダイアログで、実行する前に、バックアップの確認と、ファイルの排他制御の確認のダイアログを出します。

拡張子を厳密にチェックする
この設定は「grepの実行」と「grepして置換」の両方に影響があります。
ワイルドカード(*.txtというような書き方)でファイルを指定した場合のファイルの検索方法を決めます。

OFFの場合、Windows標準のファイル検索方法になります。
3文字の拡張子を指定した場合、4文字以上にもヒットします。
(例:*.htmという指定で、test1.htmとtest2.htmlの両方にヒットする)
この挙動になるのは3文字の拡張子の場合だけで、1文字や2文字ではこうなりません。

ONの場合、必ず指定した通りの検索方法になります。
(例:*.htmという指定で、test1.htmはヒットし、test2.htmlはヒットしない)

「grepして置換」のとき拡張子厳密チェックの確認
この設定は「grepして置換」にだけ影響があります。
例えば、*.htmというファイル名指定をしたとき、もし拡張子htmとは異なるtest2.htmlというファイルが検索された場合に確認ダイアログを出します。

文字数制限の設定
grep結果に表示する一行の文字数の上限、または正規表現の対象となる一行の文字数の上限を設定します。

●制限小さい
一行が約32KBまでを表示します。

●制限大きい
一行が約1MBまでを表示します。少し遅くなります。

●制限なし
常に文字数制限等を解除した状態で実行します。
V8.30以前の「常に文字数制限等を解除した状態で実行」という設定名の動作に相当します。
grepで「追加の条件」がOFFでも、常に「追加の条件」がONのときのように、仮想的に秀丸エディタでファイルを開いて検索して結果を出すモードとして動作させます。
このモードの場合、検索結果や正規表現の検索対象に上限はなく、通常にファイルを開いて検索したときと全く同じ動作になります。
ただし通常よりも動作が遅くなります。
通常のgrepの場合、検索結果として表示される文字数や正規表現の検索対象に上限があります。

●制限を超えたとき確認メッセージを表示
「制限なし」以外のとき、一行が長くて切れたものが出力されているときや、正規表現で一行が長い対象になっていると思わしいときに警告を表示します。


grep結果上ではダブルクリック=タグジャンプとする
 grep結果でジャンプしたい行をダブルクリックするとタグジャンプするようになります。
 キー割り当てのダブルクリックは無視されます。

grepファイルヒストリの消去
 ヒストリを消去します。


戻る