迷惑ワード/信頼ワードの書き方(Ver2.54対応版)
簡単解説:
 信頼ワードについては、単純にヒットさせたい文字列を1つずつ指定してください。注意点として、「+」の記号は特別な意味があるので、それだけは使えません。
 迷惑ワードについては、一応、以下の文章で詳しく解説してますが、ユーザー様がご自身で作成して登録するのは極めて困難です。標準の迷惑ワードをそのまま使うか、それで不足する場合はオンラインアップデートを受ける形、あるいはなるべく秀丸メールの最新β版をインストールするやり方で迷惑ワードの更新をしてください。


 以下は詳細な解説になります。
英単語の場合
 半角の英文字の羅列が指定された場合、それは英単語にヒットする扱いになります。例えば「abc」という文字列を登録すると、それは「abc」という単語にだけヒットし、「abcd」や「xabc」という単語にはヒットしません。 ただし、入力された英単語の最後に「s」または「ing」を付けた単語にはヒットします。例えば「med」という単語を登録すると、「med」、「meds」、「meding」という単語にヒットします。
 英単語の区切りは、単純に'a'〜'z'の文字かどうかだけで判断されます。例えば「abc」という文字列は、「-abc-」や「abc123」にヒットします。
 複数の単語を空白区切りで入力すると、それらの単語が連続した所にヒットします。例えば、「super man」と登録すると、「super man」にも「super man」にも、あるいはsuperとmanの間が改行してる場合にもヒットします。ただし、「super-man」のように、 間に空白/改行以外の文字がある場合にはヒットしません。


英単語以外の半角文字
 ここに英単語以外の半角文字を入力すると、それはそれで文字列として登録され、特に英単語のような区別無く扱われます。例えば「!!!」という文字列を登録すると、それは「!!!abc」にも「abc!!!」にもヒットします。


全角文字の場合
 全角文字の場合には、普通の文字列としてメール中の同じ文字列にヒットするのはもちろん、空白/改行が途中に混じった文字列にもヒットします。例えば「無修正」という文字列を登録すると、それは、 「無 修 正」にも、「無 修 正」(間に全角空白が入っているケース)にも、「無修」と「正」の間が改行してる場合にもヒットします。
 全角文字の後ろに半角英文字が付く場合も同じようなルールとなります。例えば「無修正dvd」と登録すると、「無修正 DVD」にもヒットします。
 全角文字の後ろに英文字以外の半角文字が付く場合は、単純に文字列としてマッチするかどうかの扱いになります。ただし、半角空白が複数連なっている場合はそれは1つの半角空白に変換されるので、例えば「ウィルス - alert」と登録すれば、 それは「ウィルス - alert」にもヒットします。逆に言うと、「ウィルス-alert」と登録した場合には、それは「ウィルス - alert」にはヒットせず、「ウィルス-alert」そのものにしかヒットしません。


複数単語の組み合わせ指定
 「+」の記号を使うと、複数の単語をAND指定することが出来ます。例えば「abc+xyz」と指定すると、「abc」という単語が含まれて、さらに「xyz」という単語が含まれたメールに限ってヒットします。
 複数単語を組み合わせ指定する場合、先頭の単語の長さは2文字以上ないとダメです。例えば「$」を含めたい場合は、その「$」を2番目以降に指定してください。

 ちなみに「+」という記号自体を信頼ワード/迷惑ワードに登録することは出来ません。

 例えば、メールに「med」という単語が含まれつつ、さらにURLを含んでいる場合にのみヒットさせたい場合には、「med+http:」あるいは「med+http://」と登録すればいいです。


メール本文中の有効な文字数の指定(++!body<NNN
 「メール本文の有効な文字数が特定の数未満であるならば」という条件が指定できます。この条件は単独では指定できず、何らかの通常ワードとの組み合わせで指定できます。
 サイズ指定するには、「++!body<NNN」のように指定します。(NNNはバイト数)

 たとえば、"http:"を含んでいて、メール本文のサイズが100バイト以下ならばって条件なら、
http:++!body<100
 となります。「++body<NNN」のような条件の後ろに他の条件を指定することもできます。たとえば、
girl++!body<150+http:
 のように、「"girl"を含んでいてメール本文サイズが150バイト以下で、"http:"を含んでいる」のような条件も指定できます。

 ここでカウントする「メール本文中の有効な文字数」には、いわゆる改行や空白が除外される他、"http:"で始まる、いわゆるURL部分も除外されてカウントされます。


メール本文中の有効な文字数の指定(++!usbd<NNN)(英語メール限定)
 メール本文の文字数を限定させると同時に、そのメールが英文または欧文のメールに限り、という条件を指定するには、「++!body<NNN」の代わりに「++!usbd<NNN」と書いてください。


途中に任意の文字が入っていてもヒットする単語(++string1_string2
 例えば「sex」という単語を「se_x」のように、単語の途中に余計な文字を入れることで偽装した単語にもヒットさせたい場合には、「++_se.x」のように、「++_」で初めてから偽装部分に「.」を入れる形で単語を書いてください。
 もう1、例えば「viagra」の単語の途中に「viaxxgra」のように、単純な1文字じゃなくて2〜3文字の文字を入れて偽装するような単語にもヒットさせたい場合には、その偽装部分に「_」を入れて、「++_via_gra」のように指定してください。
 これらの指定方法はちょっと一般ユーザー様が使うのは難しいと思いますけど。


単語じゃなくて文字列についての条件(++~string
 単語じゃなくて、単純に「この文字列を含んでいるかどうか」を調べるに、「++~string」のようにして文字列を指定してください。


http:のリンク先がIPアドレス(++!ipad
 http:のリンク先のホスト名部分が「999.999.999.999」のようなIPアドレス指定になったURLを含むメールにヒットさせるには、「++!ipad」と指定してください。
 「++!ipad」を指定する場合は「http:」の単語指定は不要です。


半角カナを含むメール(++!hank
 半角カナを含むかどうかの条件を指定するのに、「++!hank」というのが使えます。(秀丸メールV5.01から)


発信元の指定(++!casa, ++!cnjp, ++!c!XX, ++!c=XX, ++!cnjj
 「++!casa」は、メールの発信元が日本以外のアジアという意味になります。(意味:country is asia)
 「++!cnjp」は、メールの発信元が日本以外という意味になります。(意味: country not japan)
 「++!cnjj」は、メールの発信元が日本以外か、または日本の中での、特に迷惑メールをよく発信してる所という意味になります。秀丸メールV6.10β43から使えます。
 「++!c=XX」は、メールの発信元の国識別が「XX」であるという意味になります。国識別は複数羅列出来ます。
 「++!c!XX」は、メールの発信元の国識別が「XX」以外であるという意味になります。国識別は複数羅列出来ます。
 秀丸メールのV5.06β16から使えます。


ヒットした位置の指定(++!hit<XXX
 「++!hit<NNN」のような形で、ヒットした位置が本文の先頭から何バイト以内かどうかが指定出来ます。たとえばメール本文の先頭から99バイト未満に「abc」があるかどうかってことならば、「abc++!hit<99」と指定します。ヘッダの中に「abc」がある場合もヒットします。本文の先頭が「abc」ならばって条件なら、「abc++!hit<1」となります。


ヘッダが無いか、または空の指定(++!noh:XXXX
 「++!noh:XXXXX」のような形で、「ヘッダが存在しないか、または中身が空」という指定が出来ます。たとえばSubject:ヘッダが無いか、または中身が空であるって条件を指定するには、「++!noh:subject」と指定します。


特定添付ファイルの指定(++!file=XXXX
 添付ファイルの上でマウス右ボタンを押して出てくるメニューの「この添付ファイルを迷惑扱いする」を使うことによって、特定添付ファイルを含んだメールを迷惑メール扱い出来ます。
 そのようにして追加した迷惑ワードは、「++!file=png,8078,2561ffdc」のような指定となります。
 中身の意味としては、つまり、拡張子の指定があってその次のサイズの指定があって、その次にファイル内容から生成した32bit-CRCの値という風になりますがマッチしてるファイルかどうか調べるロジックには少々非公開な仕様もあります。
 基本的に、秀丸メールの作者が使う用に用意した物で、一般ユーザー様は使わない方がいいと思います。
 この「++!file=...」の指定だけは超例外的に、他のワードと「+」で組み合わせ指定出来ません。しかも、4の「++!file=」は超例外的に迷惑ワードの先頭から指定する形式になります。


デコードエラーがあるかどうかの指定(++!derr
 「++!derr」を付けると、デコードの際に何らかのエラーがあったメールにマッチさせることが出来ます。


添付ファイルのファイル名/サイズの指定(++!afn=XXXX
 「++!afn=ワイルドカード,最小サイズ,最大サイズ」を付けると、それにマッチする添付ファイルがある場合にヒットするようになります。
 ワイルドカード部分には、例えば「*.png」のような普通のワイルドカードや、ファイル名そのものが指定出来ます。


偽装されたYahoo!メールからのメール(++!yaho
 「++!yaho」は、Yahoo!メールから発信されたと偽装されたメールにヒットします。具体的な条件は非常にややこしいので省略しますが、From:ヘッダのメールアドレスが@yahoo.co.jpであるにも関わらずYahoo!メールのSMTPサーバーを使わずに発信されたメールがヒットする可能性があります。一般ユーザーさんがFrom:ヘッダを書き換えて送信したメールはなるべくヒットしないけども、迷惑メールはなるべくヒットするようなロジックになっています。


偽装された携帯電話からのメール(++!mobi
 「++!mobi」は、携帯電話から発信されたと偽装されたメールにヒットします。具体的にはFrom:ヘッダのメールアドレスが@docomo.ne.jp / @ezweb.ne.jp / @softbank.ne.jp / @i.softbank.jpで、Received:ヘッダ中に、携帯電話会社のSMTPサーバーを通った形跡が無いものにヒットします。From:ヘッダに携帯電話のメールアドレスを入れてパソコンから発信したメールはほとんど全部ヒットします。



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