外国語メールの扱いダイアログボックス(Ver2.54対応版)
前置き:不達メールについての扱い
 不達メールというか、いわゆる「Returned mail」等の題名で送り返されてくるメールは、大抵、英語のメールとなっています。こちらから送ったメールが日本語であっても、Returned mailは英語のメールとして返ってくることが多いです。
 秀丸メール標準・迷惑メールフィルターでは、最初にこの不達メールを「不達メールである」と認識し、そう認識した場合は、ここに含まれる外国語関係のフィルター・ルールを適用しません。なので、不達メールについては、 ここの設定は関係ないと解釈ください。

 (ただし、秀丸メール側の「不達メールかどうか」の判定は100%という訳ではありませんが)


日本語と英語以外の外国語メールを迷惑メール扱いとする
 日本語と英語以外の外国語メール、例えばドイツ語やフランス語などの欧文メール、ロシア語、中国語、韓国語のメールをすべて迷惑メール扱いとします。さらに、存在しない文字コード指定されたメールも迷惑メール扱いとします。
X-TuruKame-Filter: spam (XXXX charset)
X-TuruKame-Filter: spam (unknown charset)
 ここのオプションをONにすると、日本語のメールだけども極端に文字化けしたメールも迷惑メール扱いします。極端に文字化けしたメールというのは、具体的には、半角カナがある程度以上含まれていて、 しかも漢字の1バイト目が0xEB〜0xF9の文字(普通存在しないはずの文字)もそれなりに含まれているケースを検出するようになっています。
X-TuruKame-Filter: spam (invalid japanese code)


途中に空白/記号が混じっている場合でも迷惑ワードにヒットさせる
(このオプションは廃止になり、常にON相当で動作します!)
 単語の途中に空白やハイフン等が混じっている場合でも迷惑ワードにヒットさせるかどうか指定します。例えば、「rate」という単語の途中に空白を入れて「ra te」となった場合には、迷惑ワードに「rate」を登録していてもうまくヒットしないです。 ここのオプションをONにすれば、そういうケースでもヒットするようになります。
 迷惑ワードに「+」記号を使って複数ワードの組み合わせを指定した場合、この「空白が混じっていてもヒットさせる」に該当するのは、一番最初に指定した単語に限ります。例えば、「rate+http:」と指定した場合には、 http:については途中に空白が混じった「ht tp:」のような単語にはヒットしません。

 無視対象となる記号としては、
- _ ' . , (ハイフン、下線、シングルクォーテーション、ピリオド、コンマ)
 です。(今のところ)
 英文字と英文字の間に上記の記号/空白が1つだけ入っている場合だけ無視されます。空白/記号が2つ以上連なってる場合は無視されません。

 ここのオプションをONにしても、日本語が1文字でも混じったメールについては対象外となります。あくまで外国語のメールについてのみが対象となります。

 ここのオプションをONにした場合、通常の迷惑ワードのマッチングが実行された後に、空白/記号を除去したメールについての迷惑ワードのマッチングが実行される形になります。


英文字を連続させて偽装してる場合でも迷惑ワードにヒットさせる
(このオプションは廃止になり、常にON相当で動作します!)
 例えば、「meds」という単語を「meeeds」のように、単語途中の英文字を連続させて偽装しているようなケースで、それを「meds」に変換してから迷惑ワードにヒットするかチェックするようにします。

 単語の前後が空白または改行になってる場合に限ってこの省略が行われるので、例えば「http:」が「htp:」になることはありません。

 このオプションをONにすると、例えば「need」のような普通の単語も「ned」に変換されて迷惑ワードにマッチするかどうかチェックされてしまうという副作用があります。

 ここのオプションをONにした場合、通常の迷惑ワードのマッチングが実行された後に、偽装された英単語の変換をしてからさらに迷惑ワードのマッチングが実行される形になります。


題名が「Re:」で始まる外国語メールを迷惑メール扱いとする
 題名が「Re:」で始まる外国語メール(日本語以外のメール)を迷惑メール扱いとします。
 ご自身が英語のメールを誰かに送ると、その返信が英語で返ってくるかもしれないし、仮に日本語でメールを出したとしても相手が英語圏の人なら英語で返信するかもしれません。そういう可能性が無い場合は、ここを是非ONにしてください。


クリック可能なイメージを含む外国語メールを迷惑メール扱いとする
 日本語以外のメールで、<a href="..."><img src="..."></a>のような書式を含むHTMLメールを迷惑メール扱いとします。英語でこういう広告的なメールを受け取ることが無い場合は、ここをONにしてください。


$nnのような値段とhttp:入りの外国語メールを迷惑メール扱いとする
 $nnとか、nn$とか(nn部分は数字)の英語での値段(何ドルとかってやつ)が入っていて、さらに、どこかのホームページへのリンクを含む外国語メールを迷惑メール扱いとします。


添付ファイルのデコードエラーの外国語メールを迷惑メール扱いする
 BASE64エンコードされた添付ファイルをデコードしてエラーになるような外国語メールを迷惑メール扱いします。ヘッダの中に「X-TuruKame-Error: Error at Base64 decoding」が入っているメールが対象となります。


添付ファイルが削除された外国語メールを迷惑メール扱いする
 秀丸メール側の「全般的な設定・ウィルス対策」の所で怪しい添付ファイルを削除する設定にしている場合で、その機能によって添付ファイルが削除されたメールがあった場合で、しかもそのメールが外国語メールだった場合に、そのメールを迷惑メール扱いします。
 秀丸メールV5.50から追加された機能です。


外国語メールでの実行可能添付ファイルをすべてウィルス扱いとする
 実行可能な添付ファイル付きの外国語メール(=日本語以外のメール)を迷惑メール扱いとします。仮に外国の見知らぬ人からいきなりメールが来るとしても、いきなり添付ファイルを送ってくる可能性は非常に低いはずです。そう思う人はここをONにするのがいいです。 そうすると、外国から届くウィルス入りメール類がほとんど迷惑メール扱いとなります。


巨大なイメージ入りの英語メールを迷惑メール扱いとする
 英語のHTMLメールで、HTMLメールの中に巨大なGIF形式/PNG形式イメージファイルがあって、しかもhttp:のリンクが含まれてないメールを迷惑メール扱いします。株価つり上げ目的のメールでこういう形式の物が非常に多いので、そういう形式のメールを迷惑メール扱いするのに大変役立ちます。
 このオプションは「少し危険」の扱いではありますが、標準でONになっています。見知らぬ外国人から頻繁にメールを受けるようなケースでは、OFFに設定変更した方がいいかもしれません。
 「((巨大でなくても or 添付ファイルでも対象とする)(&B))」もONにすると、とにかくイメージ入りの外国語HTMLメール(で、外国から送信されたと思わし物)は全部迷惑メール扱いにすると同時に、HTMLメールじゃなくて単純に添付ファイルとしてイメージファイルが付いてる外国語メールも迷惑メール扱いにします。さらにはJPEG形式ファイルが付いてる英語メール全般も迷惑メール扱いします。


PDFファイル入りの外国語メールを迷惑メール扱いとする
 外国語のメールでメール本文がほとんど空に近くてPDF添付ファイルだけが付いているメールを迷惑メール扱いします。Date:ヘッダのタイムゾーンが日本じゃないかどうかも判定基準になります。
 拡張子がPDFのファイルの他、「FDF」という拡張子のファイルも同じ扱いとします。(どちらもAcrobat用のファイル)


$nnのような値段入りの外国語メールを迷惑メール扱いとする
 $nnとか、nn$とか(nn部分は数字)の英語での値段(何ドルとかってやつ)が入っている外国語メールを全部迷惑メール扱いとします。


http:入りでリンク先が.jp以外の外国語メールを迷惑メール扱いとする
 ホームページへのリンクが入っていて、しかもそのリンク先が.jp以外の外国ドメインの場合に、その外国語メールを迷惑メール扱いとします。


すべての外国語メールを迷惑メール扱いとする(&A) -- (かなり危険)
 外国語メールを全部迷惑メール扱いとします。外国語の迷惑メールがたくさん届いてどうにもこうにもならない場合にはONにしてください。ただし、ONにすると、本当に英語で問い合わせされた正規のメールが迷惑メール扱いとなる可能性がありますが、 「信頼ワード」にそれなりの英単語を多数登録しておけば、それなりにそういう正規のメールを救うことが出来ると思います。



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