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URLチェッカーダイアログボックス(Ver2.56対応版)
URLチェッカーについての説明
- URLチェッカーとは
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URLチェッカーとは、メールの中に書かれているURLを使って迷惑メールかどうか判定する機能です。
URLチェッカーは、外国語のメールについては、実際にURLに書かれたサイトにアクセスして、その先のホームページに書いてある内容を調べ、その内容によって、そのメールが迷惑メールかどうか判断します。
日本語のメールの場合には、URLの中にあるホスト名を検索サイトで検索し、その結果の中に、そのメールが迷惑メールであることを表すようなリンクがあれば、迷惑メールと判断します。
URLチェッカーは、迷惑メールフィルターの各種判定動作の中で、一番最後に動作します。他のいろんな条件にマッチせずに「unclear」と判断されたメールについて、最終的にURLチェッカーが動作するようになっています。
URLチェッカーが動作するにいくつか条件があり、URLの書かれたメールすべてを判定する訳ではありません。
- URLにアクセスすることの危険性について
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迷惑メールの中に書いてあるURLに実際にアクセスするという行為は、一般にはあまりお勧め出来ることではありません。なぜかというと、アクセスした先に悪質なプログラムが仕組まれていたり、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺といった手口にひっかかったりする恐れがあるからです。
秀丸メールの迷惑メールフィルターの場合、アクセスしたことによって得られたデータは内部的に利用するだけなので、フィッシング詐欺に逢ったりウィルスに感染したりといったことは起こりません。しかし、「どこそこのIPアドレスからアクセスがあった」ということだけは相手に知られてしまう恐れがあります。
「どこそこのIPアドレスからアクセスがあった」ってことすらもあってらならないとお考えのユーザー様は、URLチェッカーは使わないでください。
ちなみに、迷惑メールフィルターがURLにアクセスする際には、URLの後半にもしも「?」付きのパラメータがあれば、それは除去します。「?」付きでない場合でも、非常に長い文字列が付いてる場合は、それも除去します。
- URLチェッカーが有効な例(外国語のメールの場合)
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URLチェッカーが外国語のメールに有効な主な例は、URL以外には意味のある単語が含まれていないようなメールの場合です。そういうメールは一体何を意図して送っているのか、実際にURLにアクセスしてみないと分かりません。
アクセスした先にあるのは、いわゆる薬の販売関係、アダルト関係、ブランド商品(時計やバッグ等)の偽物販売、オンラインカジノ関係等が多いです。URLチェッカーは、実際にURLにアクセスした先に、そういった関係の単語が含まれてるかどうかをチェックします。
もしもそういう関係の迷惑メールが多く届いて困っているケースでは、URLチェッカーの利用をお勧めします。
- URLチェッカーが有効な例(日本語のメールの場合)
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URLチェッカーが日本語のメールに有効な主な例も、主にメール本文では何のメールか分からないようなメールになります。例えば出会い系サイトへ誘導するメールは、URLと短い文章しか書いてないのでどうにも判断しようがないケースがあり、そういう場合は非常に効果を発揮します。
日本語のメールの場合、迷惑メールの内容をブログにアップロードしてくださる方が大勢おられるので、検索サイトで検索すれば、そういう結果が簡単に判別出来るケースが多いです。例えば検索結果に「迷惑メール」、「詐欺被害」、「出会い系」等が出てきたら、迷惑メールと判断します。
もしも、発生して間もないURLが書かれた迷惑メールがあると、そのメールは検索サイトで検索してもヒットしないことが多いです。その場合はURLの中にあるドメインの登録日をwhoisサーバーから検索し、もしも登録日が非常に新しい場合は迷惑メール扱いする機能もあります。これによって、未知の迷惑メールもほとんどはじくことが出来ます。
- URLチェッカーによる遅延動作
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URLチェッカーは、URLをチェックするのにけっこうな時間がかかります。なので、URLのチェックは秀丸メールの動作と並行して、裏でゆっくり動作するようになっています。
受信の時にURLチェッカーが動作すると、とりあえずその対象となったメールには、X-TuruKame-Filter:ヘッダの内容として、「checking url...」という文字列が返されます。秀丸メールはそういうメールがあることを認識すると、後で受信が一段落してからURLチェッカーがチェックし終わるのを待った上で、先ほど「checking url...」と返されたメールについてもう一度振り分けを実行するようになります。そうすると改めてその時点でメールが迷惑メールかどうか、瞬時に判定されなおす形になります。
従って、X-TuruKame-Filter:ヘッダが"checking url..."になるようなメールについては自動振り分けされないように設定しておく必要があります。そうしないと、せっかくURLチェッカーが判定しても、元のメールを振り分け直すことが出来なくなります。
- URLチェッカーの結果ファイル
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URLチェッカーが調べた結果は、秀丸メールのデータ用フォルダに3つのファイルとして保存されます。
tkf_URL_Spam.txt ... 迷惑メールと判定されたURL
tkf_URL_InvalidHost.txt ... ホスト名の名前解決に失敗したか、またはタイムアウトしたURL
tkf_URL_Unclear.txt ... 迷惑メールとは判定されなかったURL
これらのファイルを手作業で編集したり削除したりしてもかまいません。
これらのファイルに登録されたURL類は、URLが登録されてから180日程度経過すると抹消されていきます。
- URLチェッカーを有効にする
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URLチェッカーを使うかどうかを指定します。
- 受信している最中の自動振り分け時に限ってチェックする
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ここのオプションをONにすると、受信している最中の自動振り分け時にのみURLチェッカーが動作するようになり、手動で「編集・振り分け」を実行した時にはURLチェッカーが動作しなくなります。
ここのオプションをOFFにしておくと、「編集・振り分け」でURLチェッカーが動作した場合、URLチェッカーの判定が終わるまでしばらく待たされます。大量のメールをまとめてチェックしようとするとかなり待たされる可能性があります。
- 1通だけは例外的にチェック
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「受信している最中の自動振り分け時に限ってチェックする」とここのオプションを両方ONにしておくと、「編集・振り分け」等のコマンドで迷惑メールフィルターを通す時に、1通だけに限ってはURLチェッカーでチェックします。
- URLチェックする対象
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「日本語のメール」をOFFにすると、日本語のメールを対象としたURLチェックの動作(検索サイトで調べる方式)を無効にします。
「外国語のメール」をOFFにすると、外国語のメールを対象としたURLチェックの動作(URLに直接アクセスする方式)を無効にします。
「怪しいメールのみ」をONにすると、メールサイズが非常に小さいメールで外国から発信されたメールを主にチェックし、それ以外のメールはチェックしません。(一部、サイズが大きかったり日本から発信されてるメールでも、独自の基準によって怪しいと判断されたメールはチェックします)
「怪しくないメールもなるべくチェック」をONにすると、メールサイズがかなり大きかったり日本から発信されてるメールであってもなるべくチェックするようになります。
「怪しくないメールもなくべくチェック」にして誤判定が増えることは無いですが、普通のメールを受信しただけでもURLチェッカーが頻繁に起動してしまう可能性が高くなります。なので、この設定で使う場合は「信頼出来る差出人」や「信頼ワード」を駆使して、なるべくURLチェッカーでの判定前にsafe判定されるようにするのがお勧めです。
- 日本語メールのチェック - チェックに使う検索サイト
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日本語メールのURLを調べる時に使う検索サイトを指定します。GoogleとYahoo!の両方ONにすると、両方の検索サイトを交互に使います。両方OFFの場合は日本語メールについてのURLチェックはしなくなります。
検索サイトで調べても適当な結果が得られない場合は、その後さらにwhoisサーバーで検索し、もしもドメインの登録日が最近30日以内の場合は迷惑メール扱いとします。
制限事項:
whoisサーバーは、コンピュータプログラムを使って自動的に頻繁に利用することが禁止されてる場合が多いです。なので、秀丸メールの迷惑メールフィルターでは、1つのwhoisサーバーに対して1日に5回までしか問い合わせしないように制限をかけています。それ以上に問い合わせしたくなった場合は判定出来ず、「unclear」と判定されます。その辺ご了承ください。標準の設定(メール本文の小さいメール限定+外国から発信されたメール限定)で使う場合、問い合わせ制限に達するケースはまず無いと思います。
- URLチェックの状態表示を自動的に消す
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URLチェッカーがURLをチェックすると、URLチェックの状態表示というウィンドウが出てきます。(最初は画面の右上に出てきます)。
ここのオプションをONにすると、URLチェックが終わった時に、そのウィンドウを自動的に消します。
- デバッグ用のログ出力
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URLチェッカーでの、特に日本語メールのチェックについてのログを出力します。ログは、秀丸メールのメールデータ用フォルダに「tkf_URL_Debug.txt」の名前で出力されます。
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