迷惑メールフィルターの使い始めに必要な作業(Ver2.56対応版)
 迷惑メールフィルターを使い始める時に、必ずやらなければならない作業があります。
1.信頼できる差出人リストの作成
 迷惑メールフィルターを最初に使おうとした時に、信頼できる差出人のリストの作成が自動的に実行されます。それは必ず実行してください。それを実行しなかった場合には、後で、 迷惑メールフィルターの設定ダイアログボックスから「信頼できる差出人...」ボタンを押して、信頼できる差出人の一覧を表示し、そこで「その他・自動収集...」を実行し、既存のメールおよびアドレス帳からメールアドレスを自動収集してください。
 自動収集する対象は標準の設定のままがいいですが、もし、迷惑メール類をすべて削除済みであるならば、「受信したメールの送り主を収集する」をONにして、さらに「1回しか受信したことのない相手も含める」をONにして実行した方が、 差出人リストの精度が高くなります。


2.迷惑ワードの登録
 迷惑メールを検出するには、迷惑ワードを登録しておかないといけないです。迷惑メールフィルターには標準の迷惑ワードファイルが用意されていて、一番最初に迷惑メールフィルター使う時に、 その標準の迷惑ワード(DefaultSpamWord.txt)を使うかどうか問い合わせメッセージが出ます。それを使うようにすると、最初からかなりの迷惑メールを検出するようになります。


3.信頼ワードの手登録
 迷惑メールじゃないはずのメールを間違って迷惑メールとしないためには、可能な限り多くの信頼ワードを登録すべきです。例えばご自身の名前が「斉藤」ならば、「斉藤」という文字列を信頼ワードに登録するのがいいです。迷惑メールを送ってくる業者は、 メールアドレスは分かっていても、相手の名前までは把握していません。なので、迷惑メールの中に「斉藤さんこんにちは」のような言葉を入れることは、まずありません。

 ご自身が関係する単語も信頼ワードに登録すべきです。例えば会社名/部署名や仕事関係の言葉、例えば運送関係のお仕事をしてるなら、「トラック」、「荷物」などの単語を入れておくと、それらの言葉の入ったメールを間違って迷惑メール扱いしなくて済みます。


4.秀丸メール側の設定
 秀丸メール側の、「全般的な設定・上級者向け・デコード」中の「リンクを[a:XXXX]のようにテキスト化する」および、「HTMLパート中に含まれているリンク先を最後に付ける」の2つのオプションは必ずONにしておいてください。 その方が、迷惑メールフィルターが動作するのに都合がいいです。というのは、特に迷惑ワードの判定で、「http:」が含まれているかどうかが重要な条件になるからです。
 あと、「全般的な設定・上級者向け・送信時のエンコード」中の「秀丸メール側でMessage-Id:ヘッダを生成する」も、デフォルトのONのままにしてください。そうしておけば、From:が自分自身に偽装されたメールを、 Message-Id:ヘッダの内容によって判別する処理がなされます。


5.その他の設定
 フィルターのレベル調整などを必要に応じて調節するなり、詳しいユーザー様は詳細設定するなどしてください。標準では、迷惑メールであってもなるべく迷惑じゃない扱いになるような設定になっています。 (迷惑じゃないメールが間違って迷惑メール扱いになることを避けるため)
 外国語のメールをやりとりしてる人は、「外国語メールの扱い...」の中の設定を一通り確認してください。


6.運用について
 迷惑メールフィルターで迷惑メールをうまく検出するためには、各ユーザー様毎に迷惑ワード類を手作業で登録する作業が必要です。しかし、実際にはこの作業はなかなか大変です。
 あくまで作者のお勧めとしてですが、迷惑メールフィルターをすりぬけた迷惑メールがあったとしても、それはあきらめて手で削除するか、せめて、メール中に含まれるURL中のドメイン名を迷惑ワードに登録する程度の作業にした方がいいです。 でないと、迷惑ワードを考える手間がかかりすぎて、本末転倒になってしまいます。

 迷惑ワードとしては、標準の迷惑ワード(DefaultSpamWord.txt)の内容程度でも、かなりの割合で迷惑メールを除去すると思います。

 迷惑メールフィルターはあくまで迷惑メールを全部除去できる訳じゃないって前提で使って欲しいです。



戻る