トラブル対策(Ver8.31対応版)
目次動作環境− トラブル対策
詳細
ディスプレイドライバ対策
アクセラレータなしマシン用のスクロール方式
 グラフィックアクセラレータの無いマシンの場合には、このチェックボックスをONにすると画面のスクロールが速くなる場合があります。

アクセラレータありの場合にスクロールが乱れる場合の対策
 ONの場合、スクロールした後に画面のピクセルを1つ取得することを試みます。
 アクセラレータの問題によってスクロールが乱れる場合にONにするとスクロールの乱れが治まる場合があります。
 「アクセラレータなしマシン用のスクロール方式」がONの場合は、このオプションは関係ありません。
 このオプションはデフォルトでONです。

安全なカーソル行の色付け方式
 カーソルを上下させた時にカーソル行付近が文字化けする場合、このチェックボックスをONにしてください。

ルーラーを強制描画してゴミが出ないようにする
 カーソルを左右に移動させた時にルーラーにゴミが残る場合に、このチェックボックスをONにしてください。ただし、多少ルーラーがちらつくようになります。


フォントの描画乱れ
テキスト描画時に常にクリッピングをかけて描画する
 一部のフォントで、行から文字がはみ出して、ゴミが出てしまうフォントがあります。そんなとき、これをチェックしておけば、問題を回避できます。



その他のトラブル対策
その他のトラブル対策
テンポラリファイルを秀丸エディタのプログラム用フォルダに作成する
 通常、テンポラリファイルはWindows指定のテンポラリファイル用フォルダに作成されます。これをチェックしておくと、テンポラリファイルを秀丸エディタをインストールしたフォルダに作成するようになります。

 Vista以降では、Program Files配下にプログラムがあるときはこの設定は注意が必要です。
 32bit版では、バーチャルストアとして仮想的に書き込まれ、実際にはProgram Filesとは別の場所に保存されます。
 (エクスプローラでC:\Program Files\Hidemaruを開いて、「互換性ファイル」で見ることができます)
 64bit版の場合はProgram Files配下には保存することはできず、この設定は無効になります。

メッセージボックスのフックを使わない
 秀丸エディタで表示されるメッセージボックスは、「いいえ」をEscキーで押せるようにするための配慮などがあり、フックを使っています。これをチェックするとこの機能を無効にします。

ヘルプの呼び出しで常駐秀丸エディタを経由しない
 通常、常駐秀丸エディタがある場合、ヘルプの呼び出しを常駐秀丸エディタを経由して呼び出しています。
 常駐秀丸エディタを経由しないと、複数の秀丸エディタからそれぞれヘルプを呼び出すと、ヘルプのウィンドウが複数現れますが、経由すると、1つウィンドウになります。
 ヘルプのウィンドウがうまくアクティブにならない場合、これをチェックしておくと常駐秀丸エディタがあっても経由しないようになり、問題を回避できます。

強調表示の計算に時間がかかる場合のメッセージを表示しない
 強調表示の計算に時間がかかる場合、「一行の強調表示の計算に2秒以上がかかっています。一時的に強調表示を無効にしますか?」というような確認メッセージが自動的に出て、一時的に強調表示を無効にするかどうかを選択するようになっています。
 もしこの確認メッセージが頻繁に出るような場合、これをONにしておくと、確認メッセージが出ないようになります。
 ただし、時間がかかってハングしたような状態になっている場合も確認メッセージが出ないままになってしまいます。

起動直後に必ずアクティブ化する
 ONにすると、秀丸エディタの起動直後に強制的にウィンドウをアクティブ化するようにします。このオプションを指定しなくても普通はアクティブ化されるのですが、特定の状況でアクティブ化されないような場合、このオプションをONにします。
 たとえば、「開く」ダイアログでCTRLキーを押しながらOKしてしまった場合、ウィンドウズはキー入力中と判断して新しい秀丸エディタをアクティブにしようとしません。このような現象がいやだという場合ONにします。
 (この設定はV8.00から高度なウィンドウからここに移動しました)

キーリピートで実際のキーボードの状態をチェックしない
 通常の場合、カーソルキー上や下をずっと押し続けているとき、キーリピートが溜まりすぎてキーを離してもしばらくスクロールしたままにならないように、リアルタイムにキーが押されていないと判断されたときにリピートを止めるようになっています。
 このオプションをONにすると、その判断をやめて、キーリピートのぶんだけ上下に移動します。

\\server\share\...を開く時のサーバーへログオン試行をしない
 「\\server\share\...」のようなネットワークパスをダブルクリックして開く場合、標準では、その「\\server\share」に対してのログオンを試行する処理をします。ところが環境(たぶんアクセス権限の設定)によってはそれがうまくいかないことがあります。ログオンに失敗してもファイルへのアクセス自体は可能ってケースがあります。

 その場合はここのオプションをONにして、ログオンの試行をしないように設定してください。

クリップボードの監視に新しい方式(Clipboard Format Listener)を使う
 [動作環境]→[常駐機能]の「クリップボードの履歴を取る」がONの時、普通は「クリップボードビューワー」という仕組みを使ってクリップボードを監視します。ここのオプションをONにした場合は、クリップボードビューワーの仕組みを使わずに、Windows Vista以降から新しくサポートされた「Clipboard Format Listener、クリップボードフォーマットリスナー」の仕組みを使ってクリップボードを監視します。

 クリップボード履歴の取りこぼしが発生する場合は、ここのオプションをONにすると直る可能性があります。

検索ダイアログなどのフォントを合わせない
 検索/置換/grepダイアログの検索文字列の入力ボックスは、秀丸エディタ本体のフォントに合わせるようになっています。
 しかしフォントサイズはダイアログに合わせるため見にくくなることがある場合、このオプションをONにすると、フォントを合わせず既定のフォントを使うようになります。


メモリ不足対策
メモリ不足が起きやすい環境でも落ちないようにする
 保存用のメモリを常に確保した状態にします。そのぶん、常に使用するメモリが少し増えます。
 コマンド実行時など、事前にメモリ不足のチェックを行い、メモリ不足が疑わしいときはメッセージを表示して保存しかできないようにします。

秀丸エディタ固有のヒープを使う
 通常のヒープは、秀丸エディタだけではなく、IME,コモンダイアログ,フック,各種DLLなど、秀丸エディタのプロセス中であっても他のソフトウェアが使用します。
 もし他のソフトウェアがヒープを破壊している場合、同じヒープを使っている秀丸エディタの動作も不安定になります。
 このオプションをONにしていると、秀丸エディタ本体だけは固有のヒープを使い、他のソフトウェアがヒープを破壊しても秀丸エディタへの影響がなるべく起きないようにします。

 このオプションを変更すると、HmJre.dllの設定も連動して変更します。
 HmJre.dllの設定は、[検索]→[あいまい検索]をONにして、[設定...]の中の「HmJre.dll固有のヒープ領域を使う」で確認・変更ができます。


旧バージョンとの互換性
強調表示のファイル名を表示する
 [ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]→[強調表示]に、最後に読み込み/保存した強調表示ファイル名を表示します。
 V5.xxまでは表示されていましたが、V6.00から表示しないように変更になりました。
 これをチェックしておくと、復活させることができます。

表示メニューのファイルタイプ別の設定関係のコマンドは保存しない
 [表示]メニューにある、「アウトライン解析の枠」「見出しバー」「折りたたみ用の余白」「行番号」「ルーラー」は、
 V6.xxまでは変更しても保存されませんでしたが、V7.00から保存されるように変更になりました。
 これをチェックしておくと、従来通り保存しないようにすることができます。

ウィンドウ分割をV7.xx以下の方式にする
 V8.00から「ウィンドウ分割上下」の方式が新しくなり、ルーラーやスクロールバーも含めて分割する方式になりました。
 これをONにすると、「ウィンドウ分割上下」をV7.xx以下の「ウィンドウ分割」と同じ方式に戻すことができます。

タブモードをV7.xx以下の方式にする
 V8.00からタブモードの方式が新しくなり、子ウィンドウを切り替える方式になりました。
 これをONにすると、V7.xx以下の古い方式に戻すことができます。
 タブモードの詳細の「互換性」にも同じ設定があります。

 新タブモードは、Windows 95,98,Meではご利用いただけません。この設定は常にグレー状態になります。

タブごとのサムネイルを表示しない
 タブモードがV8.00以降の新タブモードとき、Windows7のタスクバー上にマウスを置いたときタブごとのサムネイル(縮小画像)を表示するようになります。
 このオプションをONにすると、従来通りウィンドウごとのサムネイルになります。
 タブモードの詳細の「互換性」にも同じ設定があります。

独自キャレットを使わない
 V8.00からの新しいタブモードの方式では、キャレット(文字カーソルの位置の点滅表示)を秀丸エディタ独自に作成しています。
 これをONにすると、独自にキャレットを作るのをやめて、Windows標準のキャレットを使用します。
 IMEの状態によってWindows標準のキャレットの色を変えたり点滅速度を変えるような常駐系のソフトで問題がある場合、このオプションで回避することができます。
 このオプションのON/OFFに関わらず、タブモードでない場合や、旧タブモードでは、独自キャレットは使わず常にWindows標準のキャレットを使います。

マクロで「!」、「||」、「&&」を並べて使っても警告を出さない
 V8.30より前のバージョンではC言語などの一般的な優先順位とは違うという問題があり、それが変更になりました。
 古いマクロを使う場合動作が変わってしまう場合があるため、そういうマクロを実行しようとした場合は警告を出します。
 このオプションをONにすると警告を出さないようになります。

フォント選択はエンコード別に文字セットが対応するものだけを表示する
 V8.30からフォントの選択は文字セットに依存せずすべてのフォントを選択できるようになりました。
 このオプションをONにすると、従来通りファイルのエンコードの種類に応じた文字セットだけが表示されるようになります。


デバッグ
dump.txtをdumpYYYYMMDDHHMMSS.txtという感じの日付と時刻付きのファイル名にする
 秀丸エディタは、もし何らかの原因で異常終了してしまった場合に、その原因を追究するためにエラーの情報をdump.txtというファイルに出力します。
 これをサイトー企画に送っていただくことにより、問題の原因を突き止めることができます。

 dump.txtにはプログラム関する情報が含まれているだけで基本的に個人情報は含まれていません。
 もし「C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\xxxx.dll」のようなユーザーのパスにプログラムが存在するとしたらユーザー名は分かるかもしれないです。
 dump.txtはテキストファイルなので開いてみて確認することができます。もしそういうパスがあったらユーザー名が分からないように消してもらってもかまわないです。

 もしdump.txtが連続して出力されてしまうような状況がある場合、dump.txtは上書きされるので原因がわからなくなってしまいます。
 そんなとき、このオプションをONにしておくと日付と時刻付きでファイルを出力するので、上書きされることなく出力されるようになります。



ハングアップチェッカーを起動
 「秀丸エディタ ハングアップチェッカー」を起動します。

デバッグモード
 デバッグモードのオプションをONにすると、秀丸エディタでのバグの調査が必要な処理について、デバッグログ用のファイルに詳細な情報を出力するようになります。このログは秀丸エディタの作者の方で調べる用になっています。
 「ログを開く」ボタンを押すと、生成されたログファイルを開きます。ログファイルは、普通は「マイドキュメント」のフォルダに「HidemaruDebugLog.txt」のファイル名で作成されます。
 HidemaruDebugLog.txtファイルは、サイズが10メガバイト以上になると自動的に「HidemaruDebugLog.bak」ファイルにバックアップされて、またゼロから作成されなおします。



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